独学者のための租税法研究入門。(その1 導入編)
試行錯誤して回り道をしてしまった自分の轍を踏んで欲しくないので、どれだけニーズがあるかわかりませんが、「独学者のための租税法研究入門」を書いてみます。
なお、「租税法研究入門」であり、税金計算の実務=税務の入門ではありません。こちらを読んでも経理実務・税務実務ができるようにはなりません・・w
租税法の定評ある基本書と言えば金子宏名誉教授「租税法」が挙げられることが多いですが、あれは百科事典のようなものでして、初学者がいきなり手を出してしまうと何がなんだかわからないという結果に終わるかと思います。
私がお勧めしたい最初の1冊はこちら。
佐藤英明慶応大学教授の「プレップ租税法(第2版)」です。
- 作者: 佐藤英明
- 出版社/メーカー: 弘文堂
- 発売日: 2010/12/30
- メディア: 単行本
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まずはこちらで租税法のなんたるかを。会話式でサクサク進み、租税法は税金計算の技術を学ぶだけの退屈な学問という先入観を払ってくれるのではないかと。
こちらを読み終わりましたら、次は増井良啓東京大学教授の「租税法入門」を。
- 作者: 増井良啓
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2014/03/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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法学教室に連載されていた記事を加筆修正してまとめたものです。
租税法概論、所得税、法人税が中心ですが、入門書としてはとても「深い」ので、今も繰り返し読み込んでおります。
次回へ続きます。