読書ノート「消費税はエスカレートする」
本日のお題はこちら。
- 作者: 北野弘久
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1989/06/20
- メディア: 単行本
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「直接税の場合には、税法上は納税義務者と担税者とが一致することが予定されているために、本当の納税者である担税者も租税法律関係の当事者としての法的地位を取得することが予定されている」法律はこう考えるのか・・
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年4月6日
「間接税の場合には、本当の納税者である担税者(国民の場合にはまさしく主権者)は、租税法律関係の当事者としての法的地位が与えられず、法形式的にも租税法律関係から排除されることが予定されていることを意味します」消費税では国と対峙するのは事業者であり、消費者は法的には登場しない
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年4月6日
「国庫に入らない巨額の税金相当分(引用者注:いわゆる益税のこと)も、法的にはあくまで値段の一部でありますので、税金相当分を負担した消費者としては、法的に訴求することは極めて困難」ふむふむ
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年4月6日
「業者が消費税相当を転嫁できるかどうかは経済過程の問題であって、法律問題にはなりません」憲法学者が見る消費税の問題
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年4月6日
1989年5月、消費税法施行直後に出版された岩波ブックレット。「消費税は軍事大国への道」のような時代を感じさせる文章もありますが・・
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年4月6日
非課税(前段階税額控除なし)と免税(前段階税額控除あり)の違いや、諸外国と比べての事業者免税点の高さ(当時は3千万円)、簡易課税による益税の問題など、十分な情報が無かったであろう当時でこれほどの論考を書けたというのはやはり北野弘久氏の力量でありましょう
— すらたろうさん (@sura_taro) 2013年4月6日
古いパンフレットですが、歴史的資料として面白く読めました。
北野氏の法律論は興味深いので、もう少し読み進めます。