すらすら租税法研究ノート。

租税法に関する勉強と思考を書きます。

2015-01-01から1年間の記事一覧

酒井克彦「レクチャー租税法解釈入門」レビュー。

酒井克彦教授の新しい著作、「レクチャー租税法解釈入門」を読み終わりましたので、少々レビューを。レクチャー租税法解釈入門作者: 酒井克彦出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 2015/11/02メディア: 単行本この商品を含むブログを見る酒井克彦教授のテキストは…

新・独学者のための租税法研究入門。(その3 条文解釈編)

法律の学習は条文に始まり、条文に終わると聞きます。 租税法も法律学の一分野ですから、条文の重要性はいくら強調しても強調しすぎることはないはずなのですが・・税務(税金計算の技術。経理実務に近い税会計処理のこと)から入った方は、どうしても事例な…

新・独学者のための租税法研究入門。(その2 入門編)

大企業の経理部門に勤務して、10年とか税務を続けられているベテラン経理マンでも、法学としての租税法とは日々仕事をしている中ではほぼ、接することがありません。税務というのは、あくまで「税金計算の技術」のことであって、法律の解釈とかの世界とは別…

新・独学者のための租税法研究入門。(その1 導入編)

ちょっと学習が進みましたので、「新」シリーズです。いうまでもなく、租税法も法律学の一分野です。 税法学習を志す方は簿記検定や経理実務から入ってきた方々も多いため、法学の基礎的な素養がないために最初の取り掛かりに非常に苦労します。法学部出身で…

租税法と私法、予測可能性のお話。(その2)

今日の経済的取引は極めて複雑化しており、民法で定められた売買や賃貸借などの典型的な契約だけではなく、民法に定めが無い契約形式も合わせ、それらを組み合わせるなどしてほとんど無限に近い契約パターンが選択できる。 法人税法は、法人の所得を課税標準…

租税法と私法、予測可能性のお話。(その1)

課税は基本的に経済的取引に何らかの「担税力」を見出して行われる。経済的主体は、その取引にいかなる課税が行われるのか事前に知ることができなければ、取引を安心して行うことができない。経済的取引と私法、租税法はどのような関係にあるだろうか。以下…

「よくわかる税法入門」のおすすめ。

課税要件事実論に絡む難解な学説や、金融取引や組織再編を駆使した租税回避の判例研究で頭が痛くなったら、時にやさしい入門書を読み返して頭を整理します。今回読み返したのはこちら。よくわかる税法入門 第9版 (有斐閣選書)作者: 三木義一出版社/メーカー:…

租税法基本書の「使い分け」について。

租税法学習にあたり、私はこの3冊の基本書を使用しています。 まずは、言わずと知れた金子宏「租税法」です。 (法律学講座双書)" title="租税法 (法律学講座双書)">租税法 (法律学講座双書)作者: 金子宏出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 2015/04/23メディア: …

外れ馬券は経費になるのか?~最高裁判決が出ました!~

「インターネットを通じて競馬ソフトを使って継続して馬券を購入していた場合、競馬の外れ馬券の購入代金について雑所得なのか、一時所得なのか。 「当たり馬券の払戻金から所得税法上の必要経費となるのか」この問題については全国各地で裁判となり、世間の…

租税法研究雑誌のお勧めあれこれ。(その1)

ツイッターでお勧めの税務雑誌を教えて欲しいとのご質問を受けましたので、少々ご紹介したいと思います。 いろいろな雑誌が発行されておりますが、それぞれ特色がありまして目的により使い分けるとよいかと思います。 まずは、こちら「租税研究」。 公益社団…