すらすら租税法研究ノート。

租税法に関する勉強と思考を書きます。

新・独学者のための租税法研究入門。(その1 導入編)

ちょっと学習が進みましたので、「新」シリーズです。

いうまでもなく、租税法も法律学の一分野です。
税法学習を志す方は簿記検定や経理実務から入ってきた方々も多いため、法学の基礎的な素養がないために最初の取り掛かりに非常に苦労します。

法学部出身で、憲法民法の学習経験がある方には想像が付かないかもしれませんが、無効や取消という概念も聞いたことがなく、法律条文や判決文を読む訓練を受けていないため、予想外にこの「法学的なるもの」の壁が厚いのです。

私自身は、法学部出身ではありませんが、はるか昔に宅建を取ったため民法の学習経験がありましたし、職業(金融)としてまったく法律に触れていなかったわけでは無かったものの最初はやはり苦労しました。

初学者が難しいテキストを読もうとしてもまったく理解できず、空回りするだけです。
やはり、導入~入門~基礎というような順序で学習を進めることで、理解が容易になるものと思われます。

まずは、導入編です。

①三木義一先生の監修による「よくわかる税法入門」です。改訂を重ねましてもう第9版まできました。ゼミ生と教員の会話形式で読みやすいです。

よくわかる税法入門 第9版 (有斐閣選書)

よくわかる税法入門 第9版 (有斐閣選書)

会話形式が苦手な方でも、各章の後半の解説部分で整理できると思います。

②同じく会話形式による導入本として、「プレップ租税法」ですね。

プレップ租税法 第3版 (プレップシリーズ)

プレップ租税法 第3版 (プレップシリーズ)

と、第3版に改訂されたんですね!私が持っているのは第2版なので、後ほど購入したいと思います。
法学部の学部生向けなので、まったく法学の素養が無い方はちょっと難しく感じるかもしれませんが、まずはこちらを。

③酒井克彦先生のスタートアップ租税法。第3版です。

スタートアップ租税法―租税法学習の道しるべ

スタートアップ租税法―租税法学習の道しるべ

(10月23日)アマゾン在庫が復活いたしました。ぜひ。
酒井克彦先生の本は論理が非常に緻密に書かれているので、導入本といいましてもきっちりしております。
入門書といいましても、会話形式が苦手な方は、まず、こちらから読んでみてはいかがでしょうか。




続きます。